BEASTXとEX風林火山のオーディションが同じ日に行われた。
先にEX風林火山、次にBEASTX。
EX風林火山の方はMリーグに戻りたい、しがみつきたいと強く願う人たちがトップを占めた形となり、2着でしのぎ続けた下石戟が4位、そしてBEASTXの入替オーディションで優勝した。
EX風林火山オーディションの感想
個人的な感想としては、内川幸太郎に対する評価がかなり上がっただろうなと感じた。
手が入っていたのもあるが、大事な場面で投入されなかった人とはとても思えない勝負強さを見せていた。
最大5万人以上が同時視聴していたというのは、あまりにも大きく、「なんでKADOKAWAサクラナイツはリリースしたのだろう?」なんて印象にもなりやすい。
多くの人が一斉に見る、この状況で結果を出すか出さないかはかなり大きな違いである。
魚谷侑未も派手な手を上がっていたが、それが「Mリーグで起きたら批判殺到みたいなチョンボ」をしてしまう。
1戦目のオーラス、北家の魚谷侑未はトップとの点差もそこそこついていて、3着目という、レギュレーション的に微妙な位置。
そんな中、さすがは魚谷侑未と言わんばかりに6000オールを上がって、トップと肉薄する。
さぁまくるぞ、そんな時、魚谷侑未は少牌をしてしまった。
少牌=あがり放棄、ほとんどゲームセットのような状況となってしまう。
幸い、レギュレーション的に致命的なことにはなっていないが、状況次第では悪い意味で語られ続けることになりかねない。
魚谷侑未ですらあの状況でやらかす、それはそれで人間味があっていいとは思うが。
一方、IKUSAを勝ち上がり、自らの手でMリーグへの挑戦権をつかんだ篠原冴美は、致命的なミスをしてしまい、結果的に初日で脱落してしまう。
篠原冴美はグラビアアイドル出身ということもあり、どうしても色眼鏡で見られがちだが、麻雀プロとしての活動や実績は十分あり、結果も出している。
とはいえ、ここまでの大舞台となってしまうと、経験の少なさが出たのかなと見ていて思った。
今後はEX風林火山のSSPとして1年間チームに関与し続ける中で、色々な成長が見込めそうなので、今回はいい糧になったと言える。
しかし、数万人の視聴者を始め、致命的なミスをした事実と早々に敗れた事実のみが広まっていく現状だと、厳しい船出になることは間違いない。
それだけで篠原冴美のやってきたことが全否定されてしまうのも悲しい話だが、1度の騎乗ミスでとやかく言われる競馬の騎手と、1度の打牌ミスで叩かれる麻雀プロは、似たようなところなのかもしれない。
麻雀遊戯王の生配信では、EX風林火山のもう1枠を誰にするかというヒントが出されていて、推薦選手6人から選ぶ可能性が高いとされている。
そのうち初日で敗退した新井啓文、BEASTXのオーディションで優勝した下石戟を除外すると、残りは4人。
内川幸太郎・魚谷侑未・村上淳・河野直也の4人から1人が選ばれる可能性がある。
この4人から優勝者が出ても、もう1人選ばれる可能性もある。
優勝するのが一番だが、まずは決勝の3枠に残ること、そして、劇的な展開を作り出して勝ち上がること、致命的なミスをしないことがポイントになりそう。
わずか1.3ポイント差で敗退を免れた河野直也がどれだけ意地を見せられるかにも注目してみたい。
BEASTXオーディションの感想
一方で、BEASTXオーディションは、浅井裕介が他者を引き離し、1戦目次第では2戦目は「消化試合」のような雰囲気になると言われていた。
ところが、1戦目、下石戟の独壇場となる。
浅井裕介がラス目となり、途中、下石戟が総合ポイントを逆転する展開に。
しかしながら、浅井裕介も最後に意地を見せ、逆転2着となり、総合トップは死守。
最後は着順勝負。
下石戟が、神がかり的なツモ切りリーチからの一発チートイでお茶の間に衝撃を与えた直後、今度は浅井裕介がダブリー。
目まぐるしく動く中、オーラスで浅井裕介が上がれば優勝のリーチをかける。
まだ山には2枚いて、めくれどめくれどどこにも出てこない。
ツモ番はあと1回、直前の新井啓文がそれを引き、最後の浅井裕介が引けず、次の菅原千瑛が引く、少しズレてたら浅井裕介が優勝という、麻雀の怖さを感じずにはいられないラストとなった。
下石戟のすごさはオーディションが始まってから協会のプロが盛んに紹介していたが、ついにMリーガーとなった。
BEASTXのもう1枠の予想は難しいところだが、浅井裕介でも誰も異論はないように思う。
結果的には逆転負けだが、あれだけの意地を見せれば、その印象は薄らぐ。
アースジェッツが先にドラフトを行うので、目ぼしいところから結構選ばれるように思う。
下石戟をアースジェッツが強奪したら…みたいなifもあるが、IT企業ならいざ知らず、歴史も深く、行政との関係も良好な大衆向け商品を作り出すことでおなじみのアース製薬が印象を損ねることをするだろうか。
Mリーグの中のヒール役的なポジションを目指すのならあるだろうが、親の仇のごとく、叩かれる未来が見えてくる。
Mリーグの最低年俸は400万なので、優勝賞金最低400万円という、ある種とんでもないオーディション。
それ以上の知名度アップなど、Mリーグに入るか入らないかは雲泥の差と言っても過言ではない。
だからこそ、緊張感のある戦いが見られるし、緊張感があるからこその感動やチョンボも起きる。
それらすべてがドキュメンタリーであり、嘘偽りがない。
そうでなければ、ずっと見ていられないだろう。
ドラフト会議は2週間後。
その予想はすべてのオーディション結果が出そろって改めてやっていきたい。