細江純子が2日の時点で「言葉がない」と書いており、個人的には、芝コースに車で入ったことの件だと思っていた。
競馬関係者、特に内部にいた人ほど、飛び込んでわずか数時間でありながら、もう情報は入っていたのだろう。
だから、藤田伸二などもその情報をつかみ、早々にリークしたわけである。
この一件が報じられた時、角田大河騎手はすでに亡くなっていた。
誹謗中傷を苦にした自死ではない。
よもや亡くなっているとは思わず、今後誹謗中傷などで角田大河騎手は苦しい状況になるのではないかと思い、当日夜に記事を書いた。
こういうこともあるんだなと思うところがあった。
同期に水沼元輝がいる。
彼はスマホの持込みで重い制裁を受けたが、制裁が明けたら今まで以上の活躍をしてほしいと強く願う。
命があればいくらでもやり直しがきく。
命さえあればそれで儲けものであると思った方がいい。
しかし、人間は贅沢な生き物で、命があることだけでは満足しない。
そして、命がなくなった時に、なぜ命があるだけで儲けものだと思えなかったのかと後悔する。
オリンピックで言えば、メダルを逃したからなんだという話である。
タバコや飲酒で離脱しようが、それを糧に成長できればいい。
結婚を祝福したところで、その人らはどこかで下手を打つかもしれない。
人生は亡くなるまで駅伝であり、タスキを永遠につないでいくようなものだ。
途中の区間で快進撃を果たしても、大ブレーキになることも多々ある。
どこかでしくじっても巻き返せるし、どこかで頑張ってもしくじってすべてを失うこともある。
どういう気持ちで自死を選んだのか、それはわかりようがない。
事の重大さを次第に感じるようになり、将来を悲観した末の決断だったとするならば、その手前で、JRAを含め、やりようがあったのではないかと思わざるを得ない。
身柄拘束は当然できないにしても、誰か監視役をつけるというのでもよかったように思う。
今後も競馬関係者が何かしらのことでしくじるかもしれない。
今回の件を教訓にし、JRAが安全と命に配慮して対処していく策を検討してほしい。
あまりにも残念過ぎる。