違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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フジテレビ港浩一社長の記者会見はやる意味があったのかを考える


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www.yomiuri.co.jp

2023年6月には既に中居正広と女性局員に「トラブル」があったことを認識し、終了のタイミングを計っていたという。

ただいきなり終わらせてしまうと色々な憶測が生じるので、放送を続けていたらしい。

ただ2023年の時の番組は「だれかtoなかい」ではなく「まつもtoなかい」である。

時系列として松本人志の例の報道が出る少し前の出来事である。

「だれかtoなかい」になったのは、2024年1月以降である。

www3.nhk.or.jp

いつから番組終了を検討し始めたのかが現状ではわからない。

もしも2023年6月時点で終了を検討し始めたのであれば、「まつもtoなかい」になるし、2024年1月に松本人志がああいうことになった時点で、番組を休止できたはずである。

「あくまでも松本人志と中居正広2人の番組だから、復帰するまでは休止」とかいくらでも理由をこしらえることはできただろう。

このタイミングは決して唐突ではないし、憶測が出にくい。

なぜなら松本人志が活動休止するからだ。

まさか「中居正広が発端でいつ終わらせようか検討されていた…」なんて、その時点では誰も思わない。

ということは、終了のタイミングはいつから図られてきたかとなると、2024年に入ってからの可能性が出てくる。

そうなると、確かに唐突な終了に思われ、えっ?なぜ?となりやすい。

だれかtoなかいやワイドナショーの終了が昨年発表された際も少々唐突な印象を受けた。

ただそれは「松本人志を待たずに終わるのか…」という印象である。

このあたりも「調査委員会」で判明するのだろうか。

 

質疑応答を読む限り、個人的には記者会見なんかやらない方がよかったと感じる。

フジテレビのホームページで、「第三者を交えた調査委員会」をやると発表すればよかった。

もちろん、「それでいいわけがないだろ!」となるわけだが、今回のスタイルであればやらない方がいい。

 

フジテレビは時折石丸伸二を出しているが、その石丸伸二から格好の標的となるだろう。

オールドメディア批判に反論しようがなくなるし、視聴者だって、「確かに!」と思う。

ネットを中心に、これだからフジテレビは!と嘲笑されても、何も返せない。

しかも、第三者委員会ではなく調査委員会である。

第三者性も非常に高いと説明しているが、「じゃあ第三者委員会でよくね?」と思うのが普通だ。

もちろん今回の件は色々デリケートな件もある。

とはいえ、公明正大に最大限調査をした方がいい。

それは報道機関として今後政治家のスキャンダルなどを追及する際に、「あんたらも人のこと言えないよね?」と言われないようにするためだ。

ボラギノールのCMみたいな静止画しか許さず、記事の配信なども記者会見が終わってからでないとダメという徹底ぶり。

最初からホームページで発表すればよかっただろうに。

 

過去にTBSがTBSビデオ問題で大変な事態になったことがある。

オウム真理教の幹部に教団を批判する弁護士のインタビュー映像を見せたことで、その弁護士が奥さんや子どもと一緒に殺されてしまった。

オウム真理教の一連の犯罪が明らかになり、強制捜査などがあった1995年に、その問題が浮上する。

当初TBSは事の重大さに気が付かなかったようで、東京地検の事情聴取から1か月後に社内調査委員会を設置した。

その後、日本テレビがこの問題を取り上げると、TBSは全否定し、事実無根とまで言い放つ。

1996年3月に社内調査を行った結果、ビデオを見せた事実はないと発表する。

しばらくして「動かぬ証拠」が見つかってしまい、TBSは一転してビデオを見せた事実を認めた。

 

なぜこんなことになったのか。

結局のところ、調査委員会がほぼ機能していなかったのがすべてだろう。

この時徹底的に調査をしていれば、少なくとも日本テレビの報道にヒステリックな反応をしないで済み、調査結果でそんな事実はなかったなんてことを言わずに済んだはずである。

そして筑紫哲也がニュース23で、「TBSは死んだに等しい」と発言する。

フジテレビも、「調査委員会」が不十分だと同じ道を歩みかねない。

1996年はインターネットが出始めた時で、みんながみんな意見の表明をできた時代ではなく、新聞への投書が精一杯だった。

「お気持ちを表明」をするのもなかなか手間がかかった。

ところが今は、自分が書いているようなブログを始め、誰しもが簡単に「お気持ち表明」ができる。

万が一TBSのような末路を辿ったら、壮絶な叩かれ方をするはずである。

TBSビデオ問題のようなことだけは絶対に避けなければ!という意識が少しでもあったのだろうか。

もし意識があってあれなら、理解に苦しむ。

悪いことは言わないので、第三者委員会の設置をおすすめしたい。

その上で、何時間かかろうが会見をオープンにしてすべてに答えることもやった方がいい。

それがフジテレビフリーク、フジテレビの番組で育った人たちを裏切らない唯一の方策だろう。

 

追記2025年1月28日

結果的に第三者委員会が設置され、実に10時間に及ぶ記者会見を行った。

視聴者側から見れば、フジテレビ頼むから頑張れという機運は出てきたのではないだろうか。

最初からやっていれば、ACだらけにはなっていなかっただろう。

そして、10時間もやらずに済んだと言える。

2時間で区切っても、今回会見に参加したフリーランスの記者は暴れていたはずだ。

チョイスミスの代償を払わされた形となったが、これで最悪の事態は回避された。

ただ初期消火を失敗した代償はあまりにも大きく、他のテレビ局からしたら嫌な前例となっただろう。


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