違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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広陵高校の暴力事件に対する学校・高野連の対応を考える


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結論から言えば、広陵高校も高野連も対応が後手に回ってしまい、ネットに自分たちの身をゆだねる形となり、非常にまずく、えげつない事態を招きかねない。

被害に遭った野球部員の親とされる人物は7月23日にインスタグラムで投稿した。

その内容は現在拡散されているものだが、この時はどの高校だったかは示されていない。

ここ数日で一気に拡散されたのは、その時に高校名が明らかになったからだろう。

本当は何があって、どの点で食い違いがあるのかは、双方の言い分を聞いた上で第三者委員会などで報告書を作ったものを見るほか、外部の人間はわかりようがない。

ゆえに誰かを断罪するようなことは現時点では書けないが、少なくとも事態を避けられる可能性は多分にあったことは間違いない。

 

被害者や被害家族は発覚から今に至るまで何らかの対応を求めていた。

高野連に対しては春の大会時点での適切な処分、広陵高校に対しては高野連に虚偽報告ではなく真実を報告することや監督からの謝罪を求めるということ。

このあたりは当人たちのインスタストーリーで示されていた。

高校側が真摯に向かい合っていれば、避けられた事態とも思える。

本当に真摯に向かい合っていれば、これまでのやり取りをどこに出したとて、「高校としては最大限の対応を行った」と評価されるはずである。

プライバシーに反しない程度にできる限りの情報を公開するほか、少なくとも監督が被害部員や被害家族に直接謝罪を行っていればおそらくこんなことにはなっていないか、少なくともこの時期は「休戦」できただろう。

結果として、広陵高校に対するネットでの誹謗中傷が止まらなくなった。

あまりの過熱ぶりに、えげつないことが起きるのではないかと危惧している。

ちなみに7日の今日が試合だが、本当に何も起きないでほしいと切に願う。

 

7月23日のインスタグラムの投稿が最後通告であり、ここで適切な対応ができていれば、防げた可能性は高い。

監督が頭を下げればいいだけにも思えるが、それができない事情があったのだろうか。

被害部員は別の高校へ編入するなど、色々な負担を強いており、場合によっては裁判になることも考えられる。

一方で加害者サイドも色々思うところがあり、耐え切れずに洗いざらい言ったり、被害部員への非難を行ったりする可能性も出てくる。

ネットでの応酬ほど悲惨なことはなく、めちゃくちゃおいしくてコスパのいいスナック菓子的な消費をされてしまう。

誹謗中傷はやめろという高野連のメッセージも、真っ当な批判を行っているのに誹謗中傷はないだろ!という声にかき消される。

誹謗中傷の本質は、「思っちゃったことを正直に言ってるだけ」である。

だから、高野連や広陵高校が仮に今回の件を強制的に終わらせたいのであれば、出場辞退しかない。

何らかの処分を下さない限り、この日は消えない。

出場辞退となれば、加害部員以外の部員に対して同情が集まるだろうし、擁護の声が一気に増え始める。

今度はそれが被害部員や被害家族に向いてしまうのが、ネットの恐ろしいところであり、本来は利用すべきではない告発ツールとしての致命的な部分である。

とはいえ、そこまで踏み込むのであれば、もっと前に何らかの決断ができたはず。

正規ルートで告発して適切な処分が行われればこんなことにはなっていない。

公益通報が機能していれば文春やネットに出さずに済む。

公益通報の在り方をゼロベースで見直す時が来たのではないだろうか。


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