オートレースでは選手が落車して命を落とすケースが相次いでいた。
今回はスタート直後にバランスを崩した選手が落車、バイクが勢いよく係員のところへ突っ込んでいき、衝突してしまった。
記事では意識不明と書かれていたが、先ほど亡くなったとのこと。
オートレースはハンデがつけられ、落車した選手は10メートルラインからスタート。
内を回り続けないと差されてしまうので、どうしてもインはとらないといけない。
インに走り始めた時、後ろからやってきた選手と接触し、バランスが崩れた。
バイクは立ったまま、救護係の係員のところへ突っ込んでいった。
注意深く見ていたとしても、避けるのは難しかったのではないだろうか。
死亡事故が起きると、特定の競技に対してネガティブなイメージを持ちやすくなる。
昔、富士スピードウェイでレース中に事故があり、マシンが観客に突っ込んでいったことがあった。
選手は事故死、直撃した観客も即死してしまう。
まだF1が熱狂的ブームになる前で、この一件を含め、富士スピードウェイの廃止運動が盛り上がることになる。
結果的に廃止は回避、ブームを迎えてF1の認知度も出てきたが、下手すれば廃止まであったかもしれない。
もちろん今回の件で廃止運動が起きるわけはないだろうが、またオートレースかという雰囲気にはなる。
ボートレースよりも先に女子選手が一線で活躍し始め、元SMAPの森且行がタイトルをとるなど、プラスの話題もそれなりにあった。
ただ、死亡事故などネガティブな話題は、プラスの話題よりもはるかに力を持っている。
落車事故を起こした若手選手は、今後重い十字架を背負うことになるだろう。
ボートレースでも、同僚を死なせてしまった選手は重い十字架を背負うこともあり、しばらくの間、苦戦を強いられる。
今年1月、ボートレース多摩川でも死亡事故があった。
その時、同僚を死なせてしまったレーサーは3月に引退してしまう。
このレーサーは年齢が65歳、その年齢まで現役で走ること自体、本来はすごい。
勝率が足りなければ強制引退が待っており、20代で早々に辞めさせられる世界。
65歳まで現役でいることはものすごいことである。
ただ重い十字架を背負うには、あまりにも年齢を重ね過ぎたかもしれない。
今回事故を起こした若手選手はまだ20代だ。
フェアプレーを心がけながら、車券に絡めるレーサーになってほしい。
ただ、茨の道ではあるが。